インプラントを植立すると程度の差はあれ、多くのケースでご自身の歯の歯周病に対して改善効果があります。
インプラントと歯周病がどう結びつくのか、不思議に思われる方もいるかもしれませんがインプラントを1000本以上手がけてきた私の実感です。

理由を簡単に言えば、インプラントをすることで他の残っている歯への負担が減るからです。
以下に、インプラント以外の方法(入れ歯やブリッジ)と比較しながら少し詳しく説明していきます。

《歯周病に二大原因》

歯周病の三大原因は
①歯周病菌の増加
②歯に強い「力」がかかってしまうこと
③体の免疫力の低下
→詳しくはこちら「インプラントの免疫力」

です。

(1)歯周病菌の増加

もし歯周病菌がこの世に存在しなければ歯周病にかかることはないと言われています。
しかし、現実的に全くなくすことは不可能ですので、これをできるだけ減らしたり増えないようにすることが歯周病の治療でもあります。
入れ歯を使い始めるとTVのCMにもありますが入れ歯に歯周病菌やカビなどの細菌がどうしてもこびりつき菌が増加してしまうのです。
インプラントの場合はざらつきなど表面性状はご自身の歯のレベルとほとんど同様です。
そのため、入れ歯の時のように菌が増加してしまうことはなく
入れ歯からインプラントに変えた方のお口の中はそれまでよりはるかにキレイに保てるようになります。

(2)歯に強い「力」がかかってしまうこと

もう一つの歯周病の治療は
「歯に強い力がかからないように歯への負担を減らしてあげる」ということです。
これについて少し詳しく説明していきます。

歯にかかる力

例えば、体重60キロの男性の場合、顎の咬む力は平均50~60キロと言われています。
その力が歯にも加わります。特に学会レベルで今問題視されているのが寝ている時にする歯ぎしりなどで歯に加わる力です。
日本人の約半数は、歯ぎしりをしていると言われますがこの時に歯が受ける強い力が歯をグラつかせたり炎症を起こしたりする原因になります。

特に、残っている歯の本数が少なかったり、咬み合わせが安定していない人の場合歯にはかなり大きな負担がかかります。

インプラントの優れている点は、この残っているご自身の歯にかかる大きな負担を軽減できる点です。
残念ながら、入れ歯やブリッジではその効果は期待できません。

インプラントで歯周病が抑制された例

上の前歯がグラグラになります

上の歯で、前歯しか残っていない人の場合、四方八方から前歯だけに集中します。
その結果どうしても上の前歯がグラグラになります。

インプラントを入れると…

インプラントを入れると…

両方の奥歯にインプラントを入れることで、咬み合わせが安定し歯に加わる力が分散されるので上の奥歯に強い力が加わることがなくなります。
結果的に、上の前歯のグラグラがなくなり残っていた上の前歯も長持ちする場合が多いです。

※残念ながら、このケースで入れ歯を上の奥歯に入れてもこの効果は期待はあまりできません。

この例のように、インプラントをすることで残っている歯への負担が減り結果的に、歯周病の進行が抑制されたケースは数多くあります。

失った歯を補う方法として、ブリッジや入れ歯もありますがインプラントとの違いを一覧にて比較してみます。

比較