歯を抜くことになる原因
歯を抜くことになる原因は主に3つです。
- 虫歯
- 歯周病
- 歯の破折
ここで、一般的な人の抜歯の割合を見てみると、図のように80%位がむし歯と歯周病です。
しかし、歯ブラシをしっかりやり、メインテナンスを定期的に受けている人の抜歯の原因は全く違います。
図のように60%位が歯根破折です。
つまり虫歯はかなり高い率でコントロールでき、歯周病もコントロールができることが分かります。
そして、抜歯になる本数も一人あたり1/5~1/3位に減少します。
メインテナンスをしっかりやっている人は
1.歯を抜くことが激減する
2.虫歯・歯周病がかなりの確率で進行抑制可能となった
3.歯根破折だけは、今の所うまく減らすことができない
歯根破折が減らない原因としては、かなり重度な虫歯や歯周病でも残せるようになったので、神経を取った歯が長期に機能しているのですが、神経を取った歯の強度は十年以上経過すると枯木のように半分くらいになり、折れやすくなることと、歯ぎしりやくいしばりなどまだ学会レベルで解決策が見つかってない問題があり、その力のコントロールができないことが考えられています。
この問題には、
1.歯の神経を取らない
2.歯の本数を減らさせない
3.インプラントで力を分散する
4.入れ歯をなるべく入れない
5.無意識のうちに咬みしめてしまう習癖を自覚し改善してもらう
6.夜中の歯ぎしり、食いしばりはナイトガードを使う
が有効な策です。さらに使う材料の変更などいろいろと学会で議論されています。しかし、力のコントロールには良い方法がはっきりしていないのが現状です。