前歯にインプラントをすることが難しい人もいると聞きました。どんな人が難しいのでしょうか?

⑴ 前歯の顎の骨のボリュームが非常に少ない人

 

前歯に使うインプラントはおよそ直径が4.0mmの物を使うことが多いです。

インプラントを骨にしっかりくっつける為には、インプラントの周りに理想としては1.0mmの骨が必要です。(図3参照)

 

 

つまり、インプラントが可能な骨幅は4.0+1.0+1.0=6.0で、理想として6.0mmの骨の幅が必要です。

 

一方で、インプラントの高さ(長さ)は、約8.0mmの物を使うことが多いです。顎の骨の高さは、インプラントの高さ(長さ)から2.0mmの余裕が必要ですので8.0+2.0=10.0で、理想としては10.0mmの骨の高さが必要です。

 

☆ただし、骨の幅や高さの不足している患者さんでも、当院では骨の量を増やすことでインプラントが出来る場合が多いので、当院にてCTを撮影することでインプラントが可能か診断できます。(撮影費用は2万円+消費税です。)

 

 

⑵ 奥歯で咬む場所が少ない人

 

骨の量が十分にあっても奥歯で咬む場所が少ない人は、前歯にインプラントをおすすめしていません。

奥歯で咬む場所が少ないと、前歯に入れたインプラントに咬む力が集中して、遅からずグラグラになってしまうからです。

28本、全部歯が揃っている人は、左右に4カ所ずつ奥歯で咬む場所があります。(図4参照)

前歯にインプラントをする為には最低でも左右に2ヵ所ずつ、しっかり奥歯で咬める場所が必要です。

奥歯でしっかりと咬める場所が少ない方は、奥歯にインプラントを入れることでしっかりと咬める場所を確保できます。

 

奥歯でしっかりと咬める場所が少ない方は、

〇 奥歯にインプラントをしてから、前歯にインプラントをする

× 前歯だけにインプラントをする

× 前歯にインプラントをしてから、奥歯にインプラントをする   となります。

 

尚、残念ながら入れ歯は力学的に「奥歯でしっかり咬める歯」とはカウントしません。

どんなに良い入れ歯でも、咬む力はインプラントの20%以下だからです。