入れ歯でもインプラントはできますか?
と聞かれますが、骨がしっかり残っていればインプラントできます。
総入れ歯の方で、痛みや噛みづらさを体験されておられる方は、かなり多いことと思います。
残念ながら総入れ歯は、乗り物で例えるなら、自転車の様なものになります。
どうしても慣れや使いこなしが必要になってきます。
お口の中で動いてしまったり、何かの拍子に粘膜に傷ができてしまったりと、不快感を伴うこともしばしばです。
こういった不快症状に対して、世界中で数多く行われてきたのが入れ歯の下の胃の部分にインプラントを埋めて、入れ歯を安定させるという方法です。
これを「インプラント義歯」と呼びます。
この方法を用いることによって、インプラントが固定源になりガタガタにゆるんでいた入れ歯が安定し、噛み易くなる場合が多いです。
※数本(2~4本)インプラントを用いることによって入れ歯全体が安定するがこの「インプラント義歯」のメリットですが、入れ歯自体を使いたくないと希望される方は顎全体にインプラントが必要になりますのでインプラントの本数はかなり多くなります。(6歳以上)
以下に、この「インプラント義歯」の利点・欠点を列挙してみます。
《利点》
・保険外のものも含めた、あらゆる総入れ歯よりもインプラント義歯は安定性、咀嚼効率がかなり高い。
・違和感やがたつきによる痛みが軽減する。
・入れ歯が外れたり、落ちたりする心配がほとんどなくなる。
・総入れ歯は、使っているうちに歯茎が痩せてくるが「インプラント義歯」は歯茎がやせにくくなる。
《欠点》
・骨の量が少ない場合には、行えないことがある。
・インプラントの本数が少なくとも2本必要になる。
(ケースによっては3本以上必要になることもあります。)
・インプラントの周りに汚れが溜まり易くなるため、まめに掃除しないと「インプラント周囲炎」になる」ことがある。
「インプラント義歯」は、普通の総入れ歯に比べるとかなり安定性がよくなります。
もちろん、部分入れ歯の方にも使えます。特に下の総入れ歯では有効です。
入れ歯がガタついたり、痛みが続くなど悩んでおられる方は一度、ご相談ください。