どれくらい持つかは歯の寿命の所で触れさせていただきましたが、もう一度全国的平均データを示します。

ブリッジ   ・約7~10年で50%問題が出る
入れ歯    ・約3年で30%が使わなくなる・約5年で50%が使わなくなる
インプラント ・約10年で5%問題が出る

ここでは入れ歯がどうして短期間で使えなくなるかをお話します。

説明

歯が数本なくなってしまった場合、部分入れ歯を使わないと食べづらい状態になってしまうことはあります。特に七~八本以上歯がなくなってしまった時は、入れ歯を使うことによって食べる効率がかなり改善できますし、見た目もある程度は改善できますので、当院でもよく作製しています。

しかし、部分入れ歯を入れるとバネがかかっている歯が5年以内に90%近く虫歯や歯周病が進行していたというデータが報告されています。そして、そのデータ通りの臨床実感があります。

その理由は、入れ歯そのものに、テレビの宣伝でやっているようにバイ菌がつきやすいこと。そして、どうしても食べカスがたまりやすく、さらに入れ歯にかかる力を集中的に受けてしまい、負担が過剰になってしまうためです。

そのためバネがかかっている歯が一本ずつ抜けていき、少しずつご自身の歯の本数が減ってしまうこと。そして入れ歯の土手になる歯ぐきが1年で0.5ミリくらい吸収して下がってしまいます。そこにすき間ができることは避けられず、短期間で修理や作製しなおしになることが多いのです。